格闘技ジムは低予算でも開業できる?設備費を削りすぎない方がいい理由

できるだけ安く抑えて、スモールスタートで始めたい。

その気持ちはよく分かります。

私自身も1号店目は、できるだけ初期費用を抑えてスタートしました。

最初から設備をすべて揃えたわけではありません。

会員数が増え、少しずつ利益が出るようになってから、その利益を使ってトレーニング器具を追加していきました。

当時は運よく、近隣にキックボクシングジムがほとんどなく、特にムエタイジムは大阪南部にはありませんでした。

今振り返ると、競合が少なかったからこそ、設備が十分ではなくても私のジムを選んでいただけた部分は大きかったと思います。

低予算でもジムは開業できる

できるだけお金をかけずに、格闘技ジムを開業することは可能です。

極端に言えば、マットとサンドバッグさえあれば営業を始めることはできます。

ただし、設備を最低限に抑えるのであれば、その分、指導するスタッフ自身にかなりの魅力が求められます。

例えば、

  • プロとしての格闘技経験がある
  • トレーニングに関する知識が豊富
  • 指導力がある
  • そして何より「この人から習いたい」と思ってもらえる人間的な魅力がある

こうした強みが必要になります。

設備が少なくても、「この人に教えてもらいたい」と思ってもらえるのであれば、それ自体がジムの大きな価値になります。

お客様は必ず他のジムと比較する

一方で、近隣に同じような格闘技ジムができれば、お客様から比較されることになります。

例えば競合ジムには、

リングがある。

筋力トレーニング用の器具も充実している。

設備もきれいで、トレーニング環境が整っている。

それに対して、自分のジムにはマットとサンドバッグしかない。

その状況で、お客様は本当に自分のジムを選んでくれるでしょうか。

開業するときは、単純に「営業できる最低限の設備」だけではなく、競合と比較されたときにどう見えるかまで考えておく必要があります。

すべてを揃える必要はない

もちろん、最初から高額な筋トレ器具を大量に揃える必要はありません。

開業時に必要以上のお金をかけることも、私はおすすめしません。

ただし、長く選ばれるジムを作るのであれば、ある程度の筋力トレーニング設備とリングは用意しておいた方が良いと考えています。

特にリングについては、できれば開業時から設置することをおすすめします。

理由の一つは、リングはジムの中でもかなり大きなスペースを使う設備で、後から設置しようとするとレイアウト変更や床の工事など、大掛かりになる可能性があるからです。

最初からリングを置く前提で内装や動線を考えておいた方が、結果的に無駄な工事費を抑えられる場合もあります。

そしてもう一つ、リングは格闘技ジムにとって「名刺」のような存在だと私は考えています。

ジムに入った瞬間にリングが目に入るだけで、「格闘技ジムに来た」という雰囲気が一気に出ます。

さらに、リングの上でミット打ちをするという体験は、一般のお客様にとって日常生活ではなかなか味わえないものです。

リングの上に立ち、トレーナーとミット打ちをする。

それだけでも特別感や非日常感が生まれ、お客様の満足度は大きく変わると思います。

設備を単なるトレーニング道具として考えるのではなく、「お客様がどんな体験をするのか」という視点で考えることも大切です。

安く作る より 選ばれるジムを作る

開業費用を抑えることは、とても大切です。

しかし、単純に「できるだけ安く作る」という考えだけで設備を削ってしまうと、後から競合ジムと比較されたときに弱くなってしまう可能性があります。

大切なのは、お金をかけないことではありません。

「どこは削っていいのか」

「どこにはお金をかけるべきなのか」

そこを見極めることです。

スモールスタートでも問題ありません。

ただし、最低限の設備だけで始める場合には、その分を指導力やサービス、スタッフの魅力で補えるのか。

そして近隣に競合ジムができたとしても、それでも選んでもらえるジムになっているのか。

そこまで考えて開業することが大切だと思います。

上部へスクロール